2013/09/16(Mon) 水族館句会9月 兼題 露 帰燕
水族館句会9月
兼題 露 帰燕
◎◎◎7 掌の祖父の莨火芋の露 九鼠
◎◎28 秋燕帽子を取りに戻りきて 織女
◎○○○14 みちのくを歩いてをれば露童子 お軽
◎○○○15 秋燕や沖に沈みしもの幾多 柚香
◎○○17 ひつそりと峡に三戸や秋つばめ KUMI
◎○○18 朝露を零しこの世に生まれきし 芽茶
◎10 駅長も駐在も留守秋燕 真里子
○○○○○23 サーカスや帰燕や青き空残す 九鼠
○○○○6 磨崖仏肩より湧きぬ秋燕 柚香
○○○5 露けしや積んで崩るる願ひ石 柚香
○○○25 露の世をしくしくしくと針仕事 お
○○13 飲むための水汲みに出る露時雨 おるか
○○21 露けしやラジオの声の訥々と 真里子
○○26 めくれたる波のしろがね燕去ぬ 織女
○○33 秋つばめ煮込みの鍋のことことと 芽茶
○2 親といふものになりたる帰燕かな 案山子
○3 夜行駅足下は露の真葛原 おるか
○8 噴水のとまる広場に帰燕かな おるか
○11 露乾くまでの賑ひ無人駅 洗濯機
○16 掘り返す流鏑馬道の露けしや 織女
○19 帰燕かな惜別の詩もあらばこそ 九鼠
○35 名を知らぬ草にかがめば露の玉 KUMI
1 露しぐれ曖昧宿の更地かな 洗濯機
4 身になりしラジオ体操露を踏む 洗濯機
12 白露や取り残したる草の叢 芽茶
22 人の言ふ限界集落芋の露 KUMI
24 叔父逝きて帰燕のことも終りけり お軽
29 生涯を市井の詩人秋燕 真里子
32 先へやる犬はすなはち露払 案山子
34 燕の空に画かねば去りたるか 案山子