2014/07/16(Wed) 水族館句会7月 兼題 海 風鈴
水族館句会7月
兼題 海 風鈴
◎◎◎○○8 ひとつづつ音足してゆく風鈴屋 柚香
◎◎○3 月涼し海の色して硝子瓶 芽茶
◎○○○11 照り降りの海見えてゐる夏行かな 織女
◎○24 風鈴の次の風待つしじまかな KUMI
◎12 卓袱台と江戸風鈴のありしこと 真里子
◎13 風鈴市で迷ひ子になつたこと 洗濯機
◎26 ゆく夏の海に人来て鴉来て 織女
○○○○19 風鈴を車中に鳴らし婚約中 芽茶
○○○○29 家のどこかに遠き日の海水着 お軽
○○○14 風鈴や窓の大きな染物屋 織女
○○1 白南風や島の小径は海に果て 芽茶
○○4 お土産は貝の風鈴ただ一つ お軽
○○5 風鈴にきのふのことの早やとほく 真里子
○○6 風鈴や闇につながる母の部屋 お軽
○○7 風鈴の舌ひらひらと風起こす 九鼠
○○9 ところてん海の匂ひをすすりけり KUMI
○○18 海水に人の背溶けて雲の峰 おるか
○○21 行く夏の夕日呑みこむ日本海 KUMI
○2 上顎に海苔のはりつく朝曇り 柚香
○15 海境に馬具の音ある稲光 おるか
○16 風鈴売一服点ける風の辻 案山子
○17 梅雨晴れの空をたちまち海の色 案山子
○25 風鈴の周りに風の見ゆるかな 九鼠
○27 ゆつくりと話す女優や江戸風鈴 真里子
10 一斉に風鈴鳴り出す無人駅 案山子
20 胸板は風鈴の栞と葉書の絵 洗濯機
22 海猫鳴いて岬に嫁のいびり唄 柚香
28 風鈴や誰にも残さぬものばかり 洗濯機
30 競り終へし市風鈴の音の通る おるか
31 のぼる鮎に海の記憶のありやなし 九鼠