2014/10/16(Thu)  水族館句会十月兼題 紅葉 火・炎

水族館句会十月

兼題 紅葉  火・炎


◎◎◎○○13 ふるさとの百舌に火種を預けしまま  九鼠
◎○○○○○○○19田仕舞の火やゆふぞらを近くして  真里子
◎○○○○○8 淡海の水落としけり紅葉鮒  おるか
◎○○3   山住みの背戸を明るく柿紅葉     桑
◎○21 火祭の闇に失せたる子どもかな   織女
◎○22 御嶽山終の紅葉となりにけり    案山子
◎○23 鮮やかに桜紅葉の朽ちにけり    とびお
◎6 秋澄めり戦火逃れし如来さま  KUMI

◎25 紅葉照る寺に地獄絵極楽絵     お軽
○○○○ 15新米や土鍋の炎高くして  とびお

○○○32 祖父呼ばむ峡の霜田に火を焚いて  九鼠

○○○34 吾亦紅煙草火ほどの気鬱かな  洗濯機

○○○37 鍋の火の青きに見入る秋の暮  芽茶

○○18 月蝕を観てより居間へ火恋し  

○○20 火を止めて月に被さる影を見に  とびお

○1  演説にぱらぱらと人夕紅葉    真里子
○14 山葡萄天駆け上る紅葉かな 案山子
○17 命なり白き炎の銀芒    お軽
○26 遠目にも漆紅葉の炎上す    桑
○28 火恋し部屋の映れる硝子窓  芽茶

○31 どことなくくすぶる火種秋扇  真里子

○33 鉄塔をかこむ柞の紅葉かな  KUMI

○36 秋の浜何を待つとて火を焚ける  織女
2 紅葉照る車窓にならぶ牛の貌  柚香

4 デッサンの女火に投ぐ草紅葉  おるか

5 一人居の友とする火やぬくめ酒  案山子

7 その裾に湯宿一軒紅葉山  KUMI
9 秋逝くや駅裏でするマッチの火  お軽

10 火だるまの心頭滅却した秋刀魚  柚香

11 草紅葉ショパンの恋のかげるかな   織女