2013/06/16(Sun) 水族館句会6月 兼題 蛍 南風
水族館句会6月
兼題 蛍 南風
◎◎○○○○30 湿りだす右手左手ほたるの夜 お軽
◎◎○○2 大南風舌まで黒き神の牛 おるか
◎◎7 芯ゆるぶごとほうたるのちりぢりに 織女
◎○○○○○9 白南風や翼をひらくやうな窓 明美
◎23黒南風や港の雀の散りやすき お軽
◎○27 ほうたるや昔治水に人柱 お軽
◎21ほうたるへやはらかき文記しをり 真里子
○○○3 黒楽を売って蛍を見てをりぬ おるか
○○○26吾子が掌のつめたさともす蛍かな 明美
○○13蛍火の一つ映れる田水かな 芽茶
○○16蛍の川近く住み行き合はず 真里子
○ ○28蛍火やオフェーリア流るともなく 洗濯機
○○25白南風の港復興商店街 芽茶
○4黒南風や浮桟橋に身を揺らし 織女
○5命なりせめてこの世の蛍川 洗濯機
○ 10灯を下げて蛍のやうに通ひたし 九鼠
○11ほうたるほたる蛍短き詩ひとつ 真里子
○12南風の町みどりの電車見えて来し 明美
○14白南風やけふ重湯からお交りに 桑
○17泡吹きて燃ゆる潮木や黒ばえて 柚香
○18荒南風や天草五橋渡りきり 桑
○19純白の鳥の運びし南風はらむ 九鼠
○31其れとなく蛍袋の花ゆらす 柚香
1破れ障子目の穴猫穴蛍穴 洗濯機
6見送るや真夜の蛍の一つきり おるか
8人間界の闇を抜け来しほうたる 芽茶
15黒南風や猫も乾ける土にきて 織女
22蛍火やその夜に母の夢を見し 桑
24蛍籠開けて魑魅の放散す 九鼠
29蛍火を君の瞳の中に追ふ 柚香