2014/03/16(Sun) 水族館句会三月 兼題 椿 春泥
水族館句会三月
兼題 椿 春泥
◎◎○○○33 春泥と太平洋が光りけり 九鼠
◎◎○○14 まだ少し笑ふてゐたり落椿 お軽
◎◎○26 先生の墓前春泥つけしまま お軽
◎○31 只管打坐次の椿が落つるまで 九鼠
◎○32 晴れて声曇つて声や紅椿 織女
◎23 牛岳へ君と行かばや雪椿 案山子
○○○1 春泥やゴールキーパー仁王立 桑
○○○6 飛びついてくる猪口才な春の泥 柚香
○○○25 春泥を来て茶屋街の噂など おるか
○○○27 藪椿憤怒薄れし磨崖仏 おるか
○○4 紅椿彩なき雫こぼしけり 柚香
○○5 りす跳んで林に増ゆる落椿 KUM
○○10 春泥や中洲へ降りる鳥の影 芽茶
○3 逆光のまぶしさにあり藪椿 織女
○11 肯定も否定もせずに落椿 真里子
○12 托卵の親鳥の声春の泥 真里子
○17 紅椿みだらみだらに散り敷けり 柚香
○18 夢の回淵まで落椿を踏みわたり おるか
○19 春泥や大き靴跡誰のもの 桑
○20 春泥にまみれて猫の戻り来し KUMI
○21 幾星霜父祖の椿が落ちてより 九鼠
○29 落椿この世のはじめ暗かりき お軽
○34 ひとり転けひとりの泣いて春の泥 真里子
2 紅落椿穢れなきことは罪 芽茶
7 出張やネクタイスーツ春の泥 洗濯機
8 落椿の上を流るる水迅し 織女
9 椿落つむかしここより結界地 KUMI
13 散りてなほ枯枝に挿され藪椿 案山子
15 春泥や足弱といふ躙り口 洗濯機
22 春泥や風まかせならぬ暮らしなど 洗濯機
24 石伝ひ春泥の上踊る足 案山子
28 姉妹つらつら椿連弾す 桑
30 棲む人知らぬ石塀の紅椿 芽茶